"幸せな関係"がたくさんつくられてきた家 -井之邸-

  • 2021年03月12日

佐々木建築のお客様インタビュー第4回は、有田町在住の井之さん。ご家族集まってのインタビューにご協力いただきました。

 

-この家が建てられたのはいつですか?

今から13年前(2008年頃)です。 この家が建っている場所には元々ドライブインがあって、その土地を購入して前の家を建てました。そして、隣に娘夫婦が家を建てて暮らしていたのですが、今の家を新しく建てたときに渡り廊下で繋いでもらったんです。

-渡り廊下で繋がれているのはいいですね。どうして佐々木建築を選ばれたんですか?

佐々木建築が建てた家を2軒見せて頂いたのですが、家族みんながとても好印象だったんです。きれいな白壁など外見も良かったし、玄関に入った瞬間の印象がとても魅力的でした。家族みんなが一致して、「佐々木建築さんにお願いしよう」ということになりました。

-佐々木建築を選んで良かったと思うことはありますか?

なかなか良かったと思っていますね。陽当たりも風通しも良くて、とても快適に暮らしています。どの方角にも窓を作ってあるので、すごく風が通るんです。特に、西側の山から降りて吹く風は気持ちいいですね。

あとは、年に2回来てもらってしっかりと見てもらっています。玄関や天井など、嫌がりもせずにすぐに対応をしてもらって感謝してます。木材は年月が経つと縮むのでどうしても隙間ができてしまうんですが、それを見てもらったら左官さんがすぐ来てメンテナンスしてもらいました。おかげで、ずっと気持ちのよい関係が続いています。

  

-この家の一番好きなところはどこですか?

やっぱりこの居間ですね.

設計してくださった佐々木建築の山口さんのアイデアで、この部屋が出来ました。立派な梁を使って頂いていて、うちに来られた方は皆さんこの梁のことをおっしゃられます。柱も大きいものを使われていて、「200年続くように建てた」と言ってもらいました。

家族みんながこの部屋を好きで、みんな集まるんです。うちは三世代が一緒に暮らしているんですが、自分の部屋には寝るとき以外はあまり行かないですよ。

 

-それは素晴らしいですね。家族みんながずっと仲良く過ごせるというのは、どんな暮らす家に暮らしているかということも影響しているんでしょうね。

ところで、お孫さん(利彦さん)はいま佐々木建築で大工として働かれているそうですが、どうしてですか?やはり家を建てて頂いたご縁から?

利彦は、小学生の頃から大工になりたいと言っていました。利彦が中学生の頃にちょうどこの家を建てていたんですが、大工さんの手伝いをさせて頂いてました。また、修学旅行で京都に行ったのですが、そこで京都の建物を見て「宮大工になりたい」と思うようになったみたいです。そしたら、佐々木建築の会長さんが熊本の球磨工業高校を紹介してくれました。DVDを取り寄せてくれたりして、その高校へ進学することを決めたんです。

  

-なんと、進学のお手伝いまでされていたんですね。ものすごい面倒見の良さですね。

高校に進んでからも、夏休みなど帰省した際には佐々木建築さんで働かせて頂いてました。高校を卒業してからは京都で念願の宮大工をやっていたんですが、いずれは有田へ帰ってきて井之家を継いでほしいという気持ちが家族にはありました。 実は海外で建築の修業をするという話もあってどうしようかと迷っていたときに、利彦の師匠が京都から我が家に来てくれたことがあって。その方に、「この家を建てられるところがあるのなら、そこに勤められたらきっと成長できると思う」と言って頂いたんです。

  

-利彦さんが帰ってくるための背中を押してくれたのも、佐々木建築なんですか。とてもすごいご縁だと思いますが、それはきっと井之さんご家族と佐々木建築とのお互いの信頼関係があってこそのことだと思います。

皆さんはこれから、どんな暮らしをしていきたいと思っておられますか?

先ほども言いましたが、この家は200年続くように建ててもらいました。

家というのは生き物で私たちと共に歳を取るんですが、一緒にいる時間が長くなるほどますます暮らしやすくなっているような気がしますよ。建てた頃の木の香りはなくなりましたけど、より良い木の色合いになってくれました。

これからも子、孫、ひ孫と生まれていって、井之家とこの家がこれからも続いていってほしいなと思っています。

 

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